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「英語が上達しない、辛い」3つの原因と対処法【①整理整頓】

更新日:2021年11月1日



■「英語が上達しない、辛い」3つの原因と対処法【①整理整頓】


こんにちは、Megです。


レッスンを何回か受講して、「英語が上達しない、辛い」と感じる生徒さんが時々います。今回は「英語が上達している気がしない」と感じる意識上の3つの原因と、上達するための対処法についてシリーズで説明します。


その一回目は、


①「整理整頓」についてです。


結論から言うと、上達しないと感じている人は、頭の中の整理整頓が不十分です。


整理整頓とはどういうことでしょうか?

まずは原因である「整理整頓が不十分」という状態を説明します。そのあとの対処法は無料かつ、誰でもできるので、もし思い当たるふしがあるなら、さっそく今から変えていきましょう。行動した瞬間から、少しずつでも変化していきます。


<目次>

①整理整頓しよう!

1)整理整頓が不十分な人とは

2)整理整頓の目的

3)整理整頓の仕方


それでは、具体的に見ていきましょう。


■ ①整理整頓しよう!


1)整理整頓が不十分な人とは

レッスンで生徒さんに、決してお世辞ではなく「ここ数回でとても上達しましたね」と伝えた際、大きく分けて二つの反応を経験してきました。


一つは、「うーん、そうでしょうか?」、「いや、あんまり上達している気がしないんです」という回答。このような回答をされる方は、概して上達がゆっくりです。


もう一つは、「ほんとですか? よく分かりませんが、ただ確かに、opportunityの /pɚˈ/は正確に聞き取り発音できるようになりました。でも、contract の /æ/ の音はまだ正確に聞き取れていません」という回答。このような反応をする方は、上達が早い傾向があります。


それはなぜでしょうか?


結論から言うと、頭の中が整理整頓できているかどうかです。


それってどういうと?と思いますよね。


前者は全体を印象的に漠然とらえ、できなかったところにだけに目を向けて、「ああ、ダメだ」と落ち込みます。つまり、マイナス面にだけ意識を向けて、精神的なダメージを受けて、エネルギーを費やしています。


一方、後者は「ここはできるようになったけど、これはまだダメ」と思考する人で、意識を分析に向けています。つまり、頭の中の整理整頓ができているということです。


このような回答をする生徒さんは、さらに「この音は聞けるのに、この音は聞けないのはなぜでしょうか?」と質問してくるケースもあります。


これはすばらしい質問なのです。


なぜなら、整理整頓して取り組んでいると、できないことがはっきりわかるので、学習の効率化につながるからです。いつも頭の中を片付けておこうという気持ちでのぞむと、上達は確実に速まります。


一方、意識がちらかっていると、混沌世界にいるような状態です。上達しているのはどんなところか、何が上達していないのかがわかりません。すると、自分の進歩や後退は見えず、不安になります。すると、間違った点やできないところにばかり目が向くようになります。


いったん「ああ、だめだ」というネガティブスパイラルに入ると、できないことが頭の中で拡大していって、結果、どんどん「辛い」気持ちが強くなります。


この気持ちはモチベーションを下げ、上達する前に英語学習を続けるのがイヤになります。それで学習が継続できなくなります。とてももったいないです。




2)整理整頓の目的

先ほど、整理整頓は学習の効率化につながると言いました。きれいに整理整頓する目的は、つまりは「効率化」です。


整理整頓と効率化は科学的にも関係性が説明されています。例えば、ダニエル・レヴィティンという研究者がTED Talksで語っています。整理整頓できていると、自動的に優先順位がつけられるので、さっと動けて効率が上がるという理論です。


この整理整頓の目的をしっかり押さえていると、精神的に「落ち込む」という、無駄なエネルギーも使わなくて済むようになります。


なぜなら、違うところに置かれたものは、適切な場所に移せばいいだけだからです。「間違えたら直す」、「転んだら起き上がる」ただそれだけです。これが整理整頓の基本姿勢。感情抜きに機械的に動けるようになるのです。


これだけでも気が楽になり、効率が上がりますね。落ち込むと疲れるし、元気を取り戻すまでに時間がかかります。エネルギーを浪費していることになります。


ちなみに、レヴィティン氏のTED Talksは英語学習にも活用できます。まだ聞き取るだけの自信がないという方は、まず日本語で意味を理解したあと、英語で何度も聞いてみて下さい。とてもよい練習になりますよ。


https://www.ted.com/talks/daniel_levitin_how_to_stay_calm_when_you_know_you_ll_be_stressed?language=ja


確かに部屋でも散らかっていると、「無駄」が発生し非効率ですね。場合によっては探しても、見つからないかもしれません。どこに何があるかを明確にしておくと、探さなくても見つかり、エネルギーを節約できます。


英語学習でも同じです。「できる(ようになったもの)」と「まだでできないもの」を整理整頓することは、効率的な上達法です。


レッスンでは時々、「ご自分の英語のどこが良くなっていますか?」あるいは、「変化していないと感じるところはどこですか?」と、一歩突っ込んだ質問もたまにします。


最初少し上達が停滞した生徒さんでも、途中からこの質問にはっきりと答えられるようになった方は、ぐんぐん伸びていきます。


一方、何度聞いても「うーん、やっぱり上手くなった気がしないです、、、」という生徒さんは、ブレークスルーの体験が遅れる傾向が強いです。



3)対処法:整理整頓の仕方

では、具体的に英語学習において、どのように整理整頓すればいいのかを見ていきましょう。これは基本中の基本で、ずっと使える方法です。


発音でも文法でも語彙でも、「できるもの」と「まだできない」ものが自覚できておらず、頭の中で分類できていないと、集中ポイントが見つかりません。


皆さんは、これまで学習してきた中で、どれが「まだできないもの」かが明確に分かっていますか? 「私はここがわからない、ここが煮建て」と明確に答えられますか?


それが分かっていれば、問題は9割以上解決しているも同じ。それを集中的に練習するだけです。集中の度合いを強めるだけでいいんです。


でも、もしまだ分かっていないなら、まずは「できるようになったもの」と「まだできないもの」の2つの箱を頭の中に作りましょう。そして、日々の学習中に出会う単語やフレーズ、文章をすべて、いずれかの箱に分類して入れていきましょう。


学習だけではなく、仕事でも相手が使った単語や文章の意味がわからない場合は、すぐメモっておくことが後で役立ちます。発音から綴りが分からない時は、カタカナでもいいので、できるだけ発音された音に近い音をメモしておきましょう。意識して聞くだけでも、のちに違いが生まれます。


例えば、こんなふうにスマホのメモ帳に記しておきます。


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例)

<まだできないもの>

・competitionの発音

・adversaryの意味と発音

・関係代名詞in whichの使い方

・「かんちゅらばーし」みたいな発音(つづり不明)

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など、箇条書きで十分。あとでまとめて調べたり練習するため、忘れないようにメモするだけです。


これを毎日メモ帳につけ足していきます。そして、「分からないもの・まだできないもの」があふれる前に、調べたり練習したりして、次々と消して(=「できるもの」の箱へ移して)いきます。


整理整頓ができていくと、すきま時間に「まだできないもの」の箱に入っている単語やフレーズだけをカフェや電車の中で集中的に調べたり、練習できます。


苦手部分の効率的な克服で、上達はぐんと早くなります。1年後には、「今ではこんな簡単なことが、あの時はできなかったんだ」と感動しますよ!


整理整頓は、上達のための必須プロセスです。この地味な作業を今から始めて、続けましょう。




■ 今回のまとめ


・「できる」/「まだできない」、「わかる」/「まだわからない」を意識して分ける

・「まだできない、わからない」だけに集中して解明したり、何度も練習する

・「まだできない、わからない」の箱から、「できる、わかる」の箱へ移す数を増やす


こうやってどんどんできないものを減らしていきます。すると結果的に、できるものが増えていきます。できるものだけで会話やプレゼンが可能になっていきます。そうやって英語を使い始めると、加速度的に上達します。


「上達できない、辛い」と思っている人は、上記のような整理整頓の必要性に気づいていないか、苦手意識を持っているようです。


この作業が面倒だと思う人は、上達を遅らせています。機会を逃しているわけです。ちょっとした手間を惜しまず行うのか、それとも上達を先送りにするのか、天秤にかけて選びましょう。


■ 次回の内容


冒頭でお約束した残り2つの意識上の原因とは、


②「丁寧さ」に欠ける

③「楽しんで」いない


です。詳しくは、次回以降で説明します。


でもやっぱり英語上達できないんじゃないかな?と心配な人へ


ここまで読んでくださって、「でもそんなことで上達しますか?」と思う人がいるかもしれません。結論は、続けていれば必ず上達します。上達する前にやめてしまう人が圧倒的に多いということです。


読者の皆さんには、「なんとしても続ける」というごく少数派になっていただきたいです。


もちろん、今日始めても、来週や来月に上達は見えません。確実に上達していますが、表面にあらわれてくるまでには時差があります。そこで焦らず、続けるのが重要です。


昔、自転車に乗る練習をした労力や、漢字や九九を覚えたときに費やした時間を思い出してみて下さい。それなりに時間をかけて、何度も何度も転びながら、間違いながら練習しましたよね。練習を何度も繰り返したから、その結果、いつの間にか自然にできるようになりました。


あれと同じです。「英語学習が上達しない、辛い」と思う人は、ぜひ小学生のころの「繰り返し」の体験を思い出してください。




無料レッスンをぜひ体験してみて下さい!


それでもどうしても始める勇気や続ける自信がない人は、ぜひ気軽に「英語ジムらいおんとひよこ®」で無料レッスンを受けてみて下さい。


後日、ブログで「Megのビジネス英語」の内容や方法をシェアします。もし興味を持てたなと思ったら、無料体験レッスンがおすすめです。


https://lion-and-hiyoko.com/contact


ビジネス英語は関係ないという人は、「シャドーイング」から始めてもいいでしょう。こちらも無料体験レッスンがあります。


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唯一の注意事項は、いずれも宿題がたくさん出ることです。しかし、語学の上達に量は必要です。宿題の量も、要は慣れです。


「上達するための英語学習ってこうやるんだ!」というのが、しっかりつかめるところまでふんばってみましょう。あとは独学でも大丈夫です。



■最後に練習問題


今日の内容を活かし、さっそく、「わかるもの」と「まだ分からないもの」を以下のThe Wall Street Journalのリードで分類してみて下さい。


英字新聞では最初の段落を「リード(パラグラフ)」と呼びます。headline(見出し)とリードに記事のエッセンスがすべて詰まっています。読んでみて、単語であれ、文法であれ、フレーズであれ、「まだわからないもの」は、メモにとり、すきま時間に調べましょう。



ROME—The world’s leading economies made no major progress on Sunday over how to cut greenhouse gas emissions, showing how difficult it will be to achieve a breakthrough at United Nations climate talks in Glasgow over the next two weeks.

https://on.wsj.com/2ZCQCLo



皆さんの英語力アップを応援しています。



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